本日は京都市上京区にある相国寺で行われる展覧会のご紹介です。
「墨蹟の至宝展 -気迫あふれる禅僧の書- 」と題して行われるこちらの
展覧会ですが、そもそも墨蹟というのは、禅僧の書を指す呼称で、書家や文人、
学者の書とは区別されているそうです。
鎌倉から南北朝時代、中国から来朝した禅僧たちが遺した墨蹟や、
中国に渡った日本の留学僧が帰国に際し、師から授かった墨蹟などの他に、
もちろん日本の僧侶たちの墨蹟もあります。
今回の展覧会では相国寺・鹿苑寺(金閣)・慈照寺(銀閣)に伝来する
鎌倉・室町・桃山・江戸前期の墨蹟が一堂に展示されます。
そもそもは修行の際に師匠が弟子に与えた印可状としての
役割があったそうで、師が修行僧に悟道の要諦を書き記して与えたもの
だそうです。
ほかには古来より「掛物ほど第一の道具は無し」といわれ、桃山以降茶室に
掛ける一行書が好まれたといわれています。
中国から伝えられた墨蹟は、思想・道徳・文化・芸術の中に深く浸透し、
禅の世界観をとても興味深く伝えてくれます。
興味のある方は是非一度お出かけしてみてはいかがでしょうか?
会場
相国寺承天閣美術館
日時
2012/12/12(水)~2013/3/17(日) 10:00~17:00
住所
京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
料金
一般800円 65歳以上・大学生600円 中高生300円 小学生200円
お問合せ先
相国寺承天閣美術館 075-241-0423
ホームページ
http://www.shokoku-ji.jp/top.php
備考
会期中無休
京都 賃貸Five営業日記