京都国立近代美術館 ローマ追想
京都市左京区にある京都国立近代美術館にて「ローマ追想-19世紀写真と旅」と
題して展覧会が行われます。
19世紀のヨーロッパの人々の旅行の手段として定着・活躍した鉄道。
その鉄道によって、観光旅行が大成功を収めたころ、同様に
「未知なる異境の地を視ること」への欲望によって実現したもう一つの
カメラでした。
イタリアに鉄道が開通した頃、1839年パリでダゲレオタイプの写真術が発表されると、
写真は瞬く間にヨーロッパ各国へと普及し、当時主流だった版画に代わって
旅を記録する上で重要な役割を担い、カメラが必需品へとかわりました。
本展ではイタリア・モデナの写真美術館に寄託された19世紀写真の
コレクションから厳選した、コロッセオ、凱旋門、教会建築などローマの
名所旧跡を撮影した約130点の貴重なオリジナル・プリントを、
日本人画家の渡欧手記など当館所蔵資料等とあわせて展示されます。
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